Akane(Red Rooted)Spinach / ヒユ科 Spinacia oleracea
本種は山形市風間地区の柴田氏親子二代に渡り受け継がれた日本法蓮草で、特に根、根元の赤味が強く、甘みのある事から赤根法蓮草と呼ばれて、雪中どりホウレンソウとして有名。
耐寒耐雪性が強く、とう立ち後も軟らかく、食べられます。べと病に対しては弱いので秋彼岸以降に播種してください。春蒔きは抽苔しますので不可。寒さに当たると葉も赤みを帯びることがあります。
バター炒めも良いが、寒さの中で糖分を蓄積した冬のおひたしが最も美味しい。山形では雪中に保存し、雪を掘って出荷したという。
9月中旬~10月中旬
岩手県
2023年6月
75%以上
なし
なし
晩秋から初冬。正月前後。春まき栽培はできない。
9月中旬~10月中。(高温期の播種は不適)
15~20℃、25℃以上では発芽率が低下する。
一夜浸水し、濡らした布で包み2昼夜放置して、1割位芽を出させてから蒔く。75cmのうねに15cm巾にすじ蒔きし、本葉2〜3枚の頃と5〜6枚の頃に間引きを行う。株間は15cm位にします。
1割程催芽させ、乾燥しない程度に覆土・散水すると良い。
15~20℃、25℃以上で生育が抑制される。耐寒性が強く-10℃にも耐える。
昔の法蓮草は秋まき冬穫り専門。耐寒性は非常に強いが、高温多雨期だと発芽後の降雨後にベト病に冒されやすい。東洋種の特徴として、立春後、日が長くなるのを感じて花芽ができ、気温が上がるとトウ立ちする。
長日作物。長日・低温条件で花芽分化し、長日・温暖条件で抽苔は促進される。雌雄異株の風媒花。他品種が近くにあると交雑しやすい。他品種が近くにあった場合、雄株を刈り取る。初夏、雌株が黄変し枯れ始めたら地際から刈り取って数日天日に干し、枝葉を落としてから棒で叩いて脱粒し(針種の品種は素手だと痛いので、地下足袋などを手にはめて靴底で擦って脱粒させると良い)、風選してゴミを除きよく乾燥する。
カラ(針)付きのままなら寿命は長い。(約3年)
種皮に発芽抑制物質がある。採種後2~3か月間休眠する。
よく乾燥し、お茶の缶などに入れ冷蔵庫の隅に。