Mochimugi Hulless Barley / イネ科 Hordeum vulgare
大麦は9千年前にメソポタミア地方で栽培が始まり、3〜4世紀に朝鮮から日本に伝来したという。もち性大麦は、日本、朝鮮、中国にしかない。
もちもちした食感のはだか麦(大麦)。熟した麦の穂は紫色になる。草丈高く肥沃な土壌だと倒伏するため痩せた土壌向き。中国、四国の瀬戸内海沿岸地方で非常食用に昔から栽培されてきたと思われる。本種の品種名は不詳。 *ご注意: 播種期まで冷蔵庫に保管してください。(無農薬栽培・無消毒種子のため、常温で保管するとコクガ・コクゾウムシが羽化することがあります)。脱穀用機械の清掃が不十分だったため、本年種子には水稲(品種はりまもち)種子が若干混入しております。申し訳ございません。)
製粉して団子にして食べられてきた。兵庫県福崎町ではもち麦麺で町おこしを図り、茨城県行方市ではもち麦クッキーを販売している。本種の栽培者の牛尾氏は、全粒粉にしてもち米に二割ほどまぜ餅に搗くと香り高いという。
10月下旬~11月
兵庫県
2022年6月
65%以上 *採種環境条件が厳しかったため、発芽率がやや低くなっております。予めご了承下さい。
なし
なし
5月頃に麦秋を迎え、その後刈取る。
10月下旬~11月。
10〜15℃
条播して、春に前後に杭を打ち条間に紐を通すと倒伏が防げる
3~5cm。覆土後鎮圧して土と種を密着させる。
4〜25℃
播種量は条播の場合、10a当り4~5kg。(本種小袋1DLで5坪分程度)草丈高く大人の胸元ぐらいまで伸び、藁も柔らかいため倒れやすいので注意する。水はけのよい重粘性の中質土壌を最適とするが肥料分が多すぎると倒伏する。根ばりをよくし霜柱の害を防ぐため年内1回、年明け2月までに1回、麦踏みする。
紫色の穂が実り麦わらが折れる位に乾いたら刈り取り、雨を避ける場所に逆さに吊るして10日以上乾燥してから脱粒する。麻袋等厚手の布袋に入れ、袋の上からよく揉んでノギを取る。
不詳だが長命と思われる。
収穫直後の高温期1~3か月程度は発芽せず休眠するという。
よく乾燥し、低温で低湿度(14%が最適)の場所に保管する。