Koshigaya Kuro negi /ヒガンバナ科 Allium fistulosum
埼玉県越谷・吉川地区で栽培されている黒柄系の中から、秋まき夏秋出し用として分けつしないものを長年淘汰した優良品種。
暑さに強く、病気に強い夏秋どり用の葱。冬どりもできる。葉は濃青緑色、葉数多く、葉肉厚くやや短めで風による葉折れの少ない黒柄系の一本太葱で、首と軟白部のしまりがよいのが特徴。
薬味、煮食、葱焼など。 ※昔からネギの葉色が淡緑色の系統を赤柄と言い、濃緑色の系統を黒柄と言い習わしてきた。
3〜4月、10月(温暖地)
徳島県
2024年5月
75%以上
なし
なし
夏から冬。
3〜4月、10月(温暖地)
15〜30℃
平床に均一にまいて育苗する。
薄くし、乾燥防止にモミガラ、ワラなどを敷くとよい。
20℃前後
冬期休眠せず越冬力が弱いので、消えやすい時はトンネル育苗するか春蒔きする。春、葱坊主が出やすいので、定植時には、坊主をちぎって植付ける。ほとんど分けつしないので、定植間隔は5cm程度。ネギは肥料焼けしやすいので、定植時には施肥せず、7月下旬の土用明けから月に一度土寄せのつど施肥する。
自家受粉性もあるが、虫媒花なので、半径数百メートル以内に他品種があると交雑しやすい。葱坊主が黒く結実したら刈り取り、陽当たりの良い所で追熟、乾燥し種を外す。
常温保存だと1年程度の短命種子。(冷蔵庫なら数年もつ)
充実し充分乾燥した種なら休眠期は無い。
乾燥剤を入れた密封容器で低温低湿度の場所に保存。