おもしろブックs32.8月号別冊付録ライオンブックスNo.1「来るべき人類」表4

12歳=小6=で手塚漫画にハマったのは、このB5判別冊付録に出会ったためだろう。
おもしろブックは小学入学前から定期購読していたから「ピピちゃん」「銀河少年」
「風之進がんばる」等々読んできたが、「手塚治虫は他の漫画家とまったく違う!」と、
認識したのがこのシリーズだった。人類の愚かさも気高さも教えてくれる漫画だ。
第1弾「来るべき世界」裏表紙掲載の「あらしの前のものがたり」という15駒で1Pの
このカラー漫画は、65年後、77歳の今も夢に出てきて、考えさせてくれる漫画だ。

本誌大のB5という判型は特別感を感じさせるので、全巻を大切に保存していたが、
大学の下宿生活中に、妹が無断で友人に貸して、そのまま無くされてしまった。嗚呼!
いま講談社の手塚治虫漫画全集で、おもしろブック版ライオンブックスを読めるが、
全集版の判型はB6なので、半分の大きさに切り貼り描き直しされてしまっていて、
原型を知る者には、見るたび溜息が出る情けない思いだった。ゲラゲラ笑いながら
読んだ「なぜしなければならなかったか?」の続きにあったギャグが消えている!!
手塚読者にとってありがたいのは、オリジナルサイズの復刻版を色々な出版社が
出してくれることで、この別冊付録版ライオンブックスも、小学館クリエイティブ
によって復刻され、表4カラーページまで当時のまま読むことができるというのは
何より嬉しい限りです。下にB5復刻版とB6全集版を並べたので、比較して下さい。